講義進行3つのポイント~看護学科1年生「生活論・住生活編」

毎年この時期、看護学科一年生80名へ
「生活論(住生活編)」全6回の講義をご依頼いただいています。
今年で6年目となりました。

 

講義内容については、過去にも記事にしたことがあるので
今回は”進行”について、意識している3つのポイントを
お伝えしたいと思います。

 

 

誰と学ぶかが大切

 

入学して数日しか経ってない、
ほとんどがひと月前まで高校生だった生徒さん達。
新しい学校、新しい友達や先生、
期待とともに、まだまだ緊張や不安も感じる時期です。

 

まずは環境に慣れていただき、
リラックスして授業に臨んでいただくことが大切と考え
授業の始まりは「自己紹介ゲーム」を行っています。

 

クラスメートと親しくなることはもちろんですが
友達の名前を憶え、
他者への関心を持つこと、
互いに承認し合うこと、
そんな学びを楽しいゲームを通じて
間接的に感じてほしいと考えています。

 

 グループワークで発言する練習

 

高校時代までの受け身の授業ではなく
自ら積極的に考え、学ぶ姿勢を身に着けてほしいので
グループワークを多く取り入れます。

 

学生さんには、多くの異なる意見が存在することに
気付いてほしいと思っています。
現場にでれば、教科書にあるような正解よりも
ケースバイケース、臨機応変に対応しなくてはならないことも
多々あります。

 

正解は一つではないと知ること、
多様性を受け入れることは
医療福祉の現場ではとても重要です。

 

グループワークを多用することで
発言力も身に付きます。
なるべく講師と目を合わさず、当てられないように・・・と
下を向いて授業を受ける学生さんもいますが
プロのナースになった時
申し送りやカンファレンスで
”(どうか私に意見を求められませんように・・・)”
というわけにはいきません。
すでに5月末には初めての病院見学実習も行われるとのこと。
グループワークを人前で話すことの練習の場として
前向きに捉えてほしいと学生さんに伝えています。

 

レポートの書き方指導

 

「生活論」の成績判定は
テストではなくレポート提出となっています。

 

 

こちらの書籍を参考にさせていただき
レポートの書式を指示しています。

 

  • はじめに(●●について述べます。ポイントは3つあります。)
  • ポイント1
  • ポイント2
  • ポイント3
  • 想定される反論への対応
  • まとめ(以上、●●について述べました。)

 

レポートの書き方として、そして
社会に出て、上司や先輩へ報告するとき
まずは結論から言う習慣づけなどにも
役に立ててもらえるのではと思っています。

 

まとめ

 

学生時代、こんなふうに教えてもらいたかったと
今になって思うことを
自分なりに授業に盛り込んでいます。

 

まずは”楽しい”、”おもしろい”と学生さんに感じてもらえること。
そうすれば自然に興味が湧き
言われなくても自ら学ぼうとする姿勢は
生まれてくるはずです。

 

”看護婦は自分の担当は病室ではなく、
病人だけだと考えることが多い。”
『看護覚え書』 ナイチンゲール著

※そうではないですよね、という逆説的な表現です。
病人だけでなく、病室を管理することも担当するべきと解釈できます。

 

病室=部屋は、
その方の生活の一部です。
生活を考えると、人生を考えることにもつながります。

 

専門性と俯瞰力を合わせ持った、心やさしいナースになるために
生活論の講義を役立てていただければ幸いです。

 

この記事を書いた人
池田 由里子

池田由里子

株式会社リハブインテリアズ 代表取締役(理学療法士・インテリアコーディネーター)
医療福祉施設「環境づくり」の専門家。
施設インテリアを再適化することで、患者様やお年寄の心や身体の回復をサポートする考え方 「インテリアリハビリテーション®」を提唱、実践しています。

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