『リハビリテーション×ライフ』~始まりから出版まで~その⑤

その⑤【暮らしのリノベーション】

 

”暮らしのリノベーション”、最終的にこちらは副題となりましたが

久保田さんが考えてくださったこのタイトル、

共著メンバー内では、メインコンセプトとして執筆しながら大切にしてきました。

 

どちらかと言えば感覚的に語る私に対して、
久保田さんはいつもロジカルに返してくれる頼もしい存在です。
その久保田さんが、以下のような企画概要をまとめてくださいました。

 

今、リハの現場は混沌としている。病院で働くリハスタッフは退院後の生活を見据えたアプローチが必要と言われつつも、現実は疾患別・機能分化され単位や加算の取得に追われる日々を過ごしている。院内業務に追われ、退院支援には時間も労力も割けられない。その結果、アドバイスした内容を振り返ることはできず、いつまで経ってもノウハウが蓄積しない。今までの在宅生活をイメージしていない退院支援のアドバイスになり、問題が生じているのが現状だ。
訪問リハや通所サービスなど介護保険で働くリハスタッフは、病院から退院してきた利用者さんの住環境整備のフォローを行っている。退院する前から連携できれば、より効率的で効果的な提案と退院後のフォローができると感じている。概ね住環境整備や福祉用具の適応など、基本的な知識・技術を持ち合わせているが、病院スタッフと連携がとれていないのが課題である。

 

今回、書籍の出版にお声がけ頂いた池田さんは「インテリアリハビリテーション」を提唱し、バリアフリーを超えた空間の魅力や心地よさを大切にしている。久保田は、作業療法士として退院支援や地域での訪問型介護予防の経験、解体前の住宅で行う住宅解剖論や建築の視点で実践を重ねている。このような背景から、住環境整備と言っても単なるバリアフリーの知識・技術の解説では、現場のニーズにかなうものではない。この書籍では、総論で新しい住環境整備の考え方をリハ・建築・デザインの視点で述べ、各論では退院支援・住環境整備の知識や技術・実践例など紹介したい。

 

タイトルは、「暮らしのリノベーション」と提案させて頂いた。老朽化した設備をマイナスからゼロにする「リフォーム」ではなく、時の流れや文脈を踏まえて新たな付加価値を提案する「リノベーション」は、まさしくリハビリテーションそのものである。従来のリフォーム型住環境整備ではなく、その人の文脈に基づいた想像を超えるリノバーション型の暮らしづくりを目指す新機軸を打ち立てたい。

 

熊本での打ち合わせ時、思いつくままにメモしていたスケッチブックの内容、
電話打ち合わせで、細かく目次を詰めていった内容は
私がマインドマップにしてみました。

 

 

各論について、さらに共著者となってくださる方を考えていたところ
久保田さんから、”とても信頼できる方です”とお二人をご紹介いただきました。

 

伊東 誠三さん(伊東工務店 専務取締役 /一級建築士/福祉住環境コーディネーター1級)
保坂 和輝さん(在宅支援センター 介護老人保健施設 甲州ケア・ホーム /作業療法士)

 

こうして共著メンバーも揃い
2017年3月末に山梨にて打ち合わせを行い、執筆活動が始まったのでした。

 

(山梨での打ち合わせの際、いただいた名物「ほうとう」。
4人の集合写真も撮影しておけばよかったです(^^;))

 

 

つづく→ その⑥【???】

 

 

 

【お知らせ】
1月31日に発売された監修共著本、
『リハビリテーション×ライフ
~暮らしのリノベーション・住宅改修と住環境整備 7つの新常識~』
http://www.gene-books.jp/SHOP/M-0010-RL.html

出版記念座談会を共著メンバー3人がお住まいの山梨県で
6月20日(水)開催いたします。
ご興味がございましたら、是非、お出かけくださいませ。
(残席わずかとなっています、お急ぎを!)
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.zanshinsya.com/blog_rehabiritation_life.html

 

 

この記事を書いた人
池田 由里子

池田由里子

株式会社リハブインテリアズ 代表取締役(理学療法士・インテリアコーディネーター)
医療福祉施設「環境づくり」の専門家。
施設インテリアを再適化することで、患者様やお年寄の心や身体の回復をサポートする考え方 「インテリアリハビリテーション®」を提唱、実践しています。

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